image1image2image3西南の役の薩軍に加わって戦った「熊本隊」の慰霊祭が健軍神社(熊本市東区)で行われました。この慰霊祭は明治の時代に始まり今回138年目を迎えております。明治10年2月22日、熊本城総攻撃の号砲に呼応して、この神社に1,400名の士族が集まり挙兵したとあります。隊長:池辺吉十郎、参謀:佐々友房。熊本隊は薩摩以外の諸隊では最大規模を誇り、高瀬の戦い、田原坂の戦いに奮戦しますが後退を余儀なくされ、8月17日、宮崎県長井村において降伏します。佐々友房はその後、懲役10年に処せられますが、病気を理由に3年で赦免。獄中において構想を固めた有意有用な青年の育成を目指すため、我が母黌、済済黌を設立します。その後、帝国議会衆議院議員となって生涯活躍した熊本を代表する傑物です。私が小学生の頃は神社の中に柔道場があり、友達と通った思い出があります。今日は身近な場所の深い歴史を知る一日となりました。それにしても懲役刑になった人が、それでも国の将来を思って事をなし、またその人に国会議員としての活躍の場を与えるという、明治時代の気骨と社会の懐の深さに驚くばかりです。