image0 (63)image1 (41)image2 (35)内外情勢調査会熊本支部の懇談会に参加しました。講師は順天堂大学大学院医学研究科教授のフランソワ・ニヨンサバ氏。アフリカ・ルワンダ出身で赤貧の生活から医学を志して中国に留学しますが、天安門事件、ルワンダ大虐殺など様々な歴史上の大事件を乗り越え、現在は日本で教育と研究に打ち込んでいる凄い方です。特に留学中に起きた部族間紛争で、母親、4人の兄夫婦、8人の姉家族、3人の姉妹計16人を虐殺され、ルワンダに強制送還される直前に、日本の友人の手で日本に渡り、現在の仕事についた話は感動的でした。
自衛隊にとっても1994年、約2ヶ月半にわたり行われたルワンダ難民に対する国際協力活動は忘れることができません。村山政権下、警備小隊に携行する機関銃の数が国会で議論され、2丁は「過剰防衛」ということで1丁だけが許されました。また現地では医療、防疫、給水が主任務とされていたため、難民に襲われている医師団を救出したことが、任務外の行動として厳しく糾弾されました。結局、「救出」とは報告できず「輸送業務」と表現されました。
フランソワ氏からは自衛隊の活動に対する感謝の言葉があり、現在の仕事においても防衛省自衛隊の医療機関と深く関わっていることが紹介されました。
危険に立ち向かわないと平和は確立できないという、当たり前のことを改めて日本人は心に刻む必要があります。