4都市の視察を終えて車社会から脱車社会へと大きく舵を切り、人の生活や環境に正面から向き合うフランスの地方都市と熊本市の違いを考えずにはいられません。フランスには国の基本法の中に「交通権」という権利が盛り込まれています。これは「人間は誰でも自由に移動できる」という権利を基本理念にすえたもので、移動手段を用意するのは国の責任となっています。我が国で一般的に言われる受益者負担という考えの、対極にある考え方です。利益を考えれば過疎地の交通路線はどんどん消えていきます。高齢者は免許返納すべし、という厳しい意見も広く支持されていますが、いまだその代替案は見えていません。我が国も移動手段を保証するのは政治の責任だということになれば話はずいぶん変わってきます。利益を度外視してでも移動手段を保証しなければなりません。フランスにおける地方分権の仕組みを指摘する声もありますが、もはやフランスの地方にできて熊本市にできない理由を並べる段階ではないように思います。まずはどんな街に住みたいのか、議論を深めるべきです。経済界からもすでにまちづくりのアイデアが出されています。今回の視察を契機に、熊本市の将来像について活発に意見交換されることを願っています。FB上に書ききれなかった思いもありますので、どこにでも参上して成果報告をしたいと思っております。長々しい投稿となりましたが今後とも宜しくお願い致します。
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