【「由らしむべし知らしむべからず」を地で行く熊本市】
熊本市の本庁舎整備に関する有識者会議の耐震性能分科会の議事録公開を求める訴訟において「原告の請求を棄却する」判決が出された。誠に残念でいまだに耳を疑うような結果である。
平成29年、令和2年と2度にわたり行われた本庁舎耐震性能調査に対し様々な疑義が生じたため市長権限で有識者を集め検討をさせたのに、調査結果を100%追認するだけの結論で最終報告がなされた。その具体的な議論の内容・経緯を知りたくて訴訟をおこしたら却下されてしまった。
判決理由を読んでも委員ばかりを擁護し市民の関心は無視された形だ。
ただこれら大西市長の主張によっていくつかはっきりしたことがある。
●まずひとつ目は、最初から非公開にした市長判断の是非が問われるし、仮に「非公開を前提にしなければ有識者が集まらない、意見が言えない」としたら、会議そのものの信頼性が疑われる。
●二つ目は、「意志決定の中立性」を保つのであれば、それこそ市民に公開して安心させるべきである。逆に非公開にしたということが「そうではなかった」と自ら証明していることにならないか。
●三つ目は「専門性が高く誤解を招く恐れがある」ので非公開にしたという理由はあまりに市民を馬鹿にしている。難しいことを分かりやすく説明してこその専門家である。それが会議の目的そのものではないのか。
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「市民は私を信じてくれたらいいんです。あまり難しいことは知る必要がないし、説明したところで理解できないでしょう?」
裁判の判決を聞いて、大西市長のこんなメッセージを一般市民は感じているのではないか。
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