image3image4image5image6ストラスブールの路面電車は乗り方もユニークです。4.5€で1日乗車券を購入するとその日一日何回でも利用できます。ICチップ内蔵なのでかるく改札機にタッチするだけでOK。乗り降りは自らドアのボタンを押します(昔のJR仙石線みたいに)。面白いのは、車内でチケットの確認がないこと。タッチをしてもしなくても、極端な話、チケットを買わなくても乗ることができます。ではどうやって不正乗車を取り締まるのか。ストラスブール市では強面(こわもて)の捜査官3人が抜き打ちで電車に乗り込み、調べるのだそうです。不正乗車が見つかるとその場で罰金約5000円が課せられます。またこの捜査官の指導が鬼のように厳しく、違反した本人はもとより、これを目撃した周囲の人は「ルールを守らないと大変なことになる」と肝に銘じるのだそうです。煩わしい運賃管理を最小限の人間で対処できる仕組みです。かくして電車の運転士は、ドアを開ける作業や運賃業務から解放され、100%運転に専念できるようになっています。長〜いトラムをたった一人で運行できる仕組みがここにあります。