image1先日の入隊入校激励会で述べた祝辞を全文アップします。もちろん全国の入隊入校される皆様に贈るエールです。
●自己紹介
みなさん、こんにちは。
ただいまご紹介いただきました熊本市議会議員の光永邦保です。晴れて自衛隊に入隊、入校される皆様、おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。
●今の気持ち
私も自衛隊のOBですので、先ほどから皆さんの表情を拝見しながら、「今、どんな気持ちだろう?」と40年以上昔を振り返りながら考えておりました。
●自衛隊における教育と活躍の現場
これから皆さんは、陸海空によって多少違いがありますが、半年あるいは一年間程度の基礎教育を受けてから、部隊に配置されます。入校する方はある一定期間、勉強をしてから部隊配置になります。そこからが一人前の自衛官としてのスタートになります。
自衛隊における教育は、お互いを競争させてふるい落とすようなものではありません。むしろ同じ仲間で力を合わせて、一歩ずつ階段を登っていくような進め方をします。不安に思う必要は全くありません。時には、教官から厳しい指導があるかも知れません。それは教える内容が命に関わるからです。激しい言葉の奥にある、「教え」を感じ取って下さい。
明日の3月11日で8年目を迎える東日本大震災においてはもちろん、3年前の熊本地震においても、部隊に配置されたばかりの新隊員が災害派遣の現場で懸命に活動をしました。
真新しい迷彩服に身を包んで、不安もあったと思いますが、被災した方々から見れば、1年生もベテラン隊員も全く関係ありません。
手を握りしめるお年寄りから「ありがとう」と言われ、負傷者を背負って、背中越しにお礼の言葉を聞いたとき、我が身が震えるような感動を覚えたと言います。「この仕事はこんなにも感謝されている」そのことを肌で感じたからだと思います。
●人生の転機に立つ
皆さんが自衛官の道を仕事として選んだことにより、皆さんの人生は劇的に変わります。想像してみて下さい。皆さんがこれまで生きてきた18年あまりは、「育てられ」「守られ」そして周囲から「支えられて」きた訳ですが、これからは皆さんが「人を助け」「地域と国を守る」立場になります。その大きな変換点の入口にいま立っている訳です。
この選択はとても尊いものです。どうか自分の決断に自信と誇りを持っていただきたいと思います。
●家族会への勧誘
また本日、ご参集いただいた保護者の皆様、改めてご子弟の入隊、入校、誠におめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。私は現在、熊本県自衛隊家族会の事務局長を拝命しておりますが、是非ともこの機会に家族会への入会をお願いしたいと思います。自衛隊を最も身近なところで支える会です。宜しくお願い致します。
●好きな言葉
最後に私の好きな言葉を紹介します。それは俳優で画家の片岡鶴太郎さんがテレビの番組で紹介していた言葉で
「己の立つ処、深く掘れ。そこに泉あり。」
というものです。時には皆さんの周囲の友達が、華やかに見えたり、気楽に見えたりすることがあるかも知れません。そんな時こそ、まず自分に与えられた仕事、自分の足下を掘っていただきたいと思います。きっと得がたい成果にたどりつくことでしょう。
頑張ってください!
益々のご活躍をお祈りしつつ祝辞とします。
本日はおめでとうございます。(了)