第4回アジア・太平洋水サミットの開会式に参加しました。49ヶ国が参加する「水の安全保障」をテーマとする国際会議です。前回はミャンマーで開催されました。コロナ禍の厳しい制限下に熊本市で開かれたことは大変意義あることです。会場には外国からの来賓に加え、岸田首相が参加、天皇陛下はリモートでご臨席されました。
この日、最も驚いたのは天皇陛下です。開始のご挨拶を全て英語で話をされ、後段の約30分間、「人の心と水」をテーマに講演をされました。本当に素晴らしい内容でした。水への感謝と畏敬の念は山岳信仰に端を発するとし、さらにその先には蛇や竜神信仰につながるものだという内容を幅広い歴史遺産をもとに紹介されました。更に、世界には蛇口をひねってすぐに手に入る水もあれば、苦労を重ねて得られる水や危険な水までもあることを強調されました。私たちには水を守り後世に伝える責務があります。この水サミットの開催目的を一番強く受け止めておられるのは陛下ご自身ではないかと深く感じ入ったところです。
またロビー内に掲示された熊本地震のパネルの中に自衛隊の活動を大きくクローズアップするものが何枚もありました。嬉しい発見でした。

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