image1久しぶりに憲法改正の街頭署名活動に参加し、通行中の皆様にその必要性を訴えました。我が国の憲法は昭和21年11月3日に公布され72年もの間、一度も改正されることなく今日に至ってます。ポツダム宣言受諾後、最大40万の連合軍統治下に日本の全ての軍隊が解体され、当時の日本は憲法9条に表現された姿そのものでした。ところが施行からわずか3年後に勃発した朝鮮戦争で連合軍が我が国からいなくなり、代わりに警察予備隊が誕生し現在の自衛隊へと変わりました。憲法にある「平和主義」「戦力不保持」の考え方と自衛隊の関係が、条文の文言としては整合されないまま、解釈だけで乗り切ってきたように思います。大規模災害や地下鉄サリンのようなテロ事件で自衛隊の献身的な活動については高い評価を受けるようになりましたが、自衛隊は「必要」なのか「必要悪」なのか、それとも本来「不要」なのかいまだに意見が分かれています。先日は、埼玉県のショッピングモールで自衛隊の広報イベントをする予定でしたが一部の市民から「自衛隊装備の展示や迷彩服の子どもたちへの試着は市民に不安を与える」という申し入れがあり、結局イベントは中止になっています。自衛隊と平和の関係については自衛隊法第3条任務の中に「我が国の平和と独立を守るためにある」としっかり明記してあります。平和を守るためにあるのが自衛隊であり、それは「戦ってでも平和を守る」という国民の決意でもあります。この強い意志を憲法の中に明記して欲しい、というのが私の主張です。体を張って危険な現場に送り込む一方で、「平和な生活に不安を与える存在」として扱われ続けることは実に残念です。その根底に憲法9条があるというのであれば、国民的な議論の中でこれを改正すべきです。憲法も自衛隊法も国会で定めた法律です。大事な文言を憲法に書き込み全体を整合させる時期に来ています。・・・自衛隊のOBとしてこんな内容を街頭で訴えました。大量に汗かきました。