第2報では提出された7件の請願について紹介しました。今回は事前に通告された質問を掲載します。議員には採決の前に質問が許されており、基準は1件につき3問、トータル10分間ですから、緒方議員には今回実に70分(10分×7件)もの時間が用意されていたことになります。これだけでも異例のことだろうと思います。そしてこの質問の最中に「事件」がおきました。

通告内容は以下のとおりです。もちろんこの通り質問した訳でなく、実際にはピックアップされておりますが緒方議員の姿勢とか、考え方はお分かりいただけると思います。全て議会運営委員長に対する質問です。

❶について

▲1  議会基本条例を制定している自治体の数

▲2  議会基本条例の必要性

○3  議会運営委員会での議論調査の内容・方法・日時

▲4  議会運営委員会の意志表示を明文化することについて

❷について

○1  議論の内容・方法・日時

▲2 (基本条例)検討委員会のあり方に関する考え方

○3  計画の審議の内容

❸について

○1  議論の内容・方法・日時

▲2  請願者への対応はいかにあるべきか

▲3  請願の内容を採択すべきでは

▲4  請願権の根拠は

❹について

○1  議論の内容・方法・日時

○2  閉会中の継続審査の内容について

▲3  請願を採択すべきでは

❺について

○1  議論の内容・方法・日時

▲2  町村議会の運営に関する基準126について

▲3  一部採択を実施している自治体について

▲4  熊本市議会の現状について

▲5  請願内容を採択すべきでは

❻について

▲1  開かれた議会とは

▲2  市民参加とは

▲3  議会の説明責任とは

▲4  YouTube中継を採用している自治体について

○▲5   調査議論の内容・方法・日時

▲6  請願内容を採択すべきでは

❼について

▲1  開かれた議会・委員会運営について

▲2  議員平等の原則

▲3  委員会独立の原則

○4  不採択の理由

○5  議論の内容・方法・日時

▲6  採択すべきでは

▲7  委員会は議論の場であることの確認

 

以上です。

地方自治は二元代表制なので議場における質問は基本的には議員から市長等執行部に対して行われます。委員長に対する質問は委員会の取りまとめ役として、どのような意見が出され、どう議論がなされ、その議論が尽くされたのかを確認するものです。

したがって私が「▲」を付したものは全て不適切なものだろうと思います。こうした内容は、賛同を得るためにむしろ緒方議員の方から資料として提出すべきでしょう。また「○」のものでも同じ内容を繰り返し聞く必要はなく一回で十分だと思います。

緒方議員の行動で最も強く感じる違和感は、委員会や議会においては合意形成を試みながら、最後は多数決で決定するという「大原則」があります。全ての請願は各会派において必ず審議されますから、各会派毎に足を運び「この請願を採択してください。」と必要性を訴え、お願いしなければなりません。緒方議員にはそのプレセスがすっぽり抜けています。「この素晴らしい請願がなぜ理解できないの?」と繰り返し述べるだけ・・。「一人の女性議員」という弱者の立場を取りながら、とっている言動には「自分の正しさだけで押し切ろうとする」強引さと、ある種の傲慢さを感じます。

本議会場で議会運営委員長に規則の根拠や他の自治体の状況を質問し、答えが出ないと自分の調べたデータを披露する、また「開かれた議会とは」といった壮大な質問の返しに自分の意見を滔々と述べる、いずれも自らの立場を理解しない誤った態度です。

質問の最中に議長から「緒方議員は質問に専念し、自分の意見を述べないように」と注意されたのは当然のことでした。それでも同じような態度で質問を繰り返し、議員みんなの我慢も限界に達した時の「のど飴事件」でした。

第3報としてはこれくらいにしておきます。事実のみをお伝えしようと思っておりましたが、今回はかなり私情が入ってしまいました。まあ人は感情の動物ですからご容赦下さい。緒方議員自身もブログに意見を表明しておられますのでご案内しておきます。

次回は「事件」発生から8時間もの中断に至った経緯をご報告します。