image1image2image3image5image7高遊原・航空隊協力会の総会、同会主催の防衛講話、懇親会に参加しました。この協力会、略して「高航会」と呼んでいますが熊本空港近くにある陸上自衛隊高遊原分屯地に所在する部隊の応援団です。いつも大変盛会で、衆議院議員の坂本哲志先生、木原稔先生にも駆けつけていただきました。私として大変参考になったのは西方航空隊長の伊東佳哉1等陸佐の防衛講話です。特に現在の自衛隊における女性の職域拡大と出産・育児へのサポートの紹介はインパクトありました。私が現役の頃は、敵と直接交戦をする職域と化学剤など母体に影響を与える恐れがある職域は、女性に開放されていませんでしたが、現在は後者のみで、前者についてはほぼ全域がOKとなっています。しかも産休、育休が安心して取得できるように休暇前の職場のポジションを保証するとともに、不在間の職場を支えるために「任期隊員登録制度」が導入されています。つまり退職自衛官を中心にリリーフ要員を事前に登録しておくというものです。指揮官職はもちろん難しいと思いますが、仕事の内容によっては確保が困難なポストもあるように思います。女性が働く環境の整備、というよりも男性だけに人材を求めていたのではもはや自衛隊の組織を維持できないという組織全体の課題を肌で感じます。自衛隊の大きな組織改編の中で、自衛官の職場環境もまた変化を余儀なくされているということでしょう。女性の小銃小隊長、戦車隊長が誕生する日はもう間近です。