image0 (2)image1 (1)image2image3新たな戦略環境に対応するために陸上自衛隊が南西方面に次々と展開をしています。新しい部隊、新装備が注目される一方で縮小、廃止される部隊があります。
私が群長を勤めさせていただいた第4特科群がまさにその例。今年度末に廃止されると聞き、万感の思いで記念行事に足を運びました。7年前の熊本地震においては北海道からの派遣部隊を4群長が指揮をして駆けつけてくれました。熊本市内小学校の校庭で「かみふらの」ののぼり旗を見つけた時は震えるほどに感動したことを覚えています。まさに地域とともにある部隊です。斉藤上富良野町長さんを初めとする町をあげての歓迎会にもその一体感を感じました。
式典後の観閲行進ではこれで見納めという203mm自走榴弾砲の空砲射撃が披露され、4群から1群へと変わる第131特科大隊の横断幕も胸を打ちました。
ウクライナでは大砲や戦車の価値はすでに再認識されていますが、大枠の定数を決められている陸上自衛隊では部隊の新編があれば必ず縮小廃止が同時進行します。感傷的な理由からではなく、必要な戦力は断固保持すべきというのが私の気持ちです。