image0image1image2「道路は誰のためのものか」「まちづくりにおける道路の役割とは何か」

こうした問いかけに正面から取り組み、ひとつの結論を導き出しているのがフランスのストラスブール市です。60年代から全国63路線あった路面電車は次々と廃止され残った路線は3路線のみ。70年代に入るとマイカーが急増し車社会へと変貌する訳ですが、その後オイルショックなどを契機に都市交通のあるべき体制を見直す取り組みがなされていきます。その中でストラスブール市がとった方法は中心市街地から車をシャットアウトし、歩行者と路面電車、そして自転車のみが許されるエリアを作り上げることでした。そして郊外には広い駐車場を整備し、そこから路面電車に乗り換える(パーク&ライド)仕組みを作りだしました。歩行者と路面電車が行きかう光景は、まるで上通、下通に電車が走っているような・・。中心部すべてが歩行者天国で、そこを楽しそうに歩き回る市民の姿は大変に衝撃的なものでした。